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緒言 分子研リポート2005 | 分子科学研究所

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将来計画及び運営方針 321

5.将来計画及び運営方針

法人化から3年が経過したが,まだ完全に軌道に乗ったとは言えない状況である。国の厳しい財政状況をも踏まえ, 基礎科学の更なる発展を目指して研鑽と努力を重ねる必要がある。

分子研における各施設・センターの現状と将来計画,組織の見直しと再編の検討等の議論が進められ,次ページ以 降にそれらが詳しく纏められている。前者については,分子スケールナノサイエンスセンターの 920MHz NMR の有効 活用が進んでおり成果が挙がっていること,計算科学研究センター(岡崎共通研究施設)に新しいスーパーコンピュー ターが導入され,通常では実行不可能な大型計算を可能とすること,極端紫外光研究施設においてトップアップ運転 等を行い研究の質を更に高めること,装置開発室で所外からの注文をも受ける体制を拡充すること,等々が主な事項 である。また,組織再編等については,検討委員会での議論を踏まえて,現在の研究系と施設を4領域(理論・計算 分子科学,光分子科学,物質分子科学,生命・錯体分子科学(仮称))に再編すること(平成19年度実施予定),及び, 一部教授への助手2名の配分などの具体的検討が始まっている。

国際共同研究では,アジア・コア・プログラムが認められ,従来分子研が独自に行ってきている分子科学国際共同研 究計画と共にこれを有効に活かし,アジアに於ける基礎科学の振興と共同研究の推進を押し進め,世界における分子科 学拠点としての活動を深めたい。また,予算の関係で中断されていた岡崎コンファレンスを復活する予定でもある。

平成17年度概算要求で認められた連携融合事業である「エクストリーム・フォトニクス」,及び,委託事業として進 めている「ナノ総合支援プロジェクト」は共に順調に成果を挙げつつある。一方,NA R E GI 事業は平成18年度から,国 家プロジェクトとしての「最先端・高性能汎用スーパーコンピューターの開発利用」に衣替えして新たなスタートを切っ ている。分子研はそのグランドチャレンジアプリケーションで学術的基礎研究の責任を全うすることになっている。

最後に,「化学系汎用機器全国・地域共同利用ネットワークの構築」の計画を全国の国立大学の化学系機関との協力 のもとに現在進めている。国の財政状況の悪化に伴い,研究の基盤を支える汎用機器の拡充が十分に出来ない状況に なっている。この状況を少しでも改善すると共に機器の効率的利用を行うために,「既存機器の復活再生」と「新規機 器の重点的購入」の計画を進めている。全国を12地域に分割し,復活再生機器も新規購入機器も地域毎(場合によっ ては全国規模)の共同利用に供することを必須条件として取りまとめ,概算要求を行なう計画である。分子研独自の 平成19年度新規概算要求としては,昨年度同様「触媒分子科学の推進と情報発信」(北大触媒化学研究センターとの連 携)及び「超高磁場核磁気共鳴装置の周辺整備とそれによる機能性分子開拓」(拠点形成)を予定している。

参照

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